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tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

サスペクト・ゼロ

サスペクト・ゼロ

サスペクト・ゼロ [DVD]

変わった趣向のサスペンスでした。冒頭から連続殺人犯登場か?と思ったら実は殺された側が人知れず人を殺して生皮で仮面を作る猟奇趣味の男で、殺した男は遠隔透視によってその犯行を察知していた・・・という。


昔(20年位前)、米軍やCIAなどが超能力を諜報活動に利用する実験をしている・・・という噂がありました。真偽はともかく、遠隔透視(リモート・ビューイング)ができるとすれば深海に待機している原子力潜水艦も見つけることができ、もしもソ連アメリカどちらかがその力を手に入れれば核軍事力の勢力バランスが一気に崩れてしまうかもしれない・・・などと不安をあおるようなことが超常現象マニア、陰謀マニアなどに受けるネタとして「UFOと宇宙」なんて雑誌などに載っていました。


少しすると比較的まともなネタとしては遠隔透視実験の被験者たちがリモート・ビューイングの会社を設立して地下の石油やレアメタルの資源探査をしたりしているとか、かなりいかがわしいネタとしては時空を越えて太古の火星の火星人を見たとか、キリストを見たとか胡散臭いチャネリング紙一重なことを言い出したり・・・。


時々TV欄をチェックするといまだに犯罪捜査に実績のある透視能力者が来日!行方不明者や犯罪被害者を透視!とかいう怪しい番組をやってるようですが、そういう番組を真面目に見ている人ならこの「サスペクト・ゼロ」は120%楽しめるでしょう。


ただし、この映画の透視能力者は人間の暗黒面を覗き過ぎたために救われない状態になってしまっていますが・・・。


BGMが非常に不穏な雰囲気で好きです。サントラCDを探して入手しようかと思ってます。


サスペクト・ゼロ」とは、容疑(サスペクト)・皆無(ゼロ)という意味で、捜査当局が普通考えるような連続殺人犯と違い決まったパターンを持たないためFBIが採用する類のプロファイリングにも当てはまらず全く疑われないまま犯行を重ねていく犯罪者のこと。透視能力者でもなければ察知不可能とされるその犯行の被害者は膨大な数に上るという・・・。