時々、特定の曲で自分的にこれぞ決定版という演奏に出会うことがあります。私にとってドビュッシーの「海」と「夜想曲」はベルナルト・ハイティンク指揮、アムステルダム・コンセルトヘボウ演奏の物が決定版(盤)です。カラヤンとかブーレーズ、アンセルメなども聞きましたが、聞きながらなかなか情景が浮かんでこないんですよね。
ハイティンクの物は「海」では重々しくたゆたう情景や「夜想曲」では宵闇が静かに迫ってくる様子、水平線の向こうから雲が湧き起こる情景が頭の中に浮かびます。
明朗闊達というよりも、神秘的で曖昧模糊とした感じが私の好みにマッチしているようです。私が持っているのは、昔買ったカセットテープ版とそれのCD版(両方共見当たらないんですが)、中古で買いなおしたPHILIPSのグレート・コンポーザーズの物です。