Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

その時、歴史が動いた 「第205回 日露戦争100年 日本海海戦 〜参謀 秋山真之・知られざる苦闘〜」


http://www.nhk.or.jp/sonotoki/2005_01.html#04


先週の録画を見ました。番組から理解されるのは、結局戦術としては秋山真之の丁字戦法は部分的にしか成功しておらず、敵が自分の思い通りに動いてくれないとほとんど効果が期待できないどころか自分の方が危機に陥る可能性が高い、一種の捨て身の戦法だったということです。


バルチック艦隊に勝てたのは、バルチック艦隊側が決戦を避けて消極的に行動したこと、第二戦隊司令の上村彦之丞が機転を利かせたおかげ。ロシアのバルチック艦隊は日本の連合艦隊側と違って艦隊同士の決戦よりもその後の補給線妨害を優先度の高い任務としていたためにできるだけ避けたかったんでしょう。


それでも、第二戦隊が丁字戦法による集中攻撃で勝利したこと、秋山真之が戦術以外に連合艦隊の指揮官の考え方を指導したこと「一将兵にいたるまで作戦をよく理解し目的完遂のために独自に判断し行動する」が結果的に勝利につながったのかも知れません。


秋山真之が「智謀湧くが如し」の智将かどうかは疑問ですが、ヤマをはる天才というか「はったヤマが当たる幸運」に恵まれたというそういう意味での天与の才の持ち主、すなわち天才だったかも知れません。海軍兵学校でも教官を観察して試験のヤマをはったという逸話があるくらいですから。


(続き)


上村彦之丞という人は、どうやら秋山真之に言われるまでもなく上層部の命令があろうがなかろうが積極的に戦う人だったようで・・・ってことは少なくとも日本海海戦秋山真之が果たした役割というのはもっと少なくなりそうです。


秋山真之って智謀というより、単なる世渡り上手だったのでは?