Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

日本はアメリカの属国です


最近、ローマ帝国関係の本など読むと、アメリカと日本の関係はまさに、戦争の勝者と属国だということが分かります。一応の自治を認められてはいますが、安全保障費の供出や駐留軍の費用の分担などは属国に課された当然の義務ということになります。戦力の貸し出しももちろんです。


いまだに属国なのだということは表面上、宗教、文化、表現の自由を認められているので我々庶民はほとんど意識していませんが・・・アメリカ大統領がしばしば口にする日本はアメリカの重要な同盟国だというセリフは、少なくともアメリカのトップは実は常に、日本はアメリカの属国であるという意識を持っていることの現われなのではないでしょうか?


戦後の日本の政府首班も、恐らくそういう意識を常識として持っているのでしょう。与党だけでなく、野党も。与野党の攻防などというのは根本の問題を棚上げにして狭い範囲でのポイントの取り合いを繰り返しているに過ぎません。


日本がアメリカの属国から脱する途は二つあるように思います。ひとつは、戦って独立を勝ち取ること。もうひとつは、アメリカに大きな貸しを作ってアメリカ側から自発的に日本を同盟国と認めるようにしむけること。


どっちにしろ、国力、または軍事力が今より強くならないと話になりません。


理想はスイスのような永世中立国。当然、スイスはそれに見合った軍事力を持ってます。徴兵制度もあります。韓国がそれに近い途を歩んでいるんではないでしょうか?これは冷戦時代から絶えず北との摩擦の最前線であったので軍事的にアメリカと共同歩調を取ることが多かったからでしょう。


こういう視点で見ると、自衛隊違憲か合憲か?などという論争は瑣末時に過ぎず、自衛隊を国を守ることができる軍隊へといかに育て上げられるか?ということが重要です。力が伴わなければ、言葉も虚しいだけです。


自衛隊の戦力を見ると、陸上自衛隊も国土を覆うには数が十分とは言えませんが、山がちな島国の日本では陸自の歩兵を増強しても意味が無いに思います。他国へ侵略制圧するのが目的ならともかく自衛のためには防空ミサイルと、防御拠点、特殊車両専用道路と輸送用線路が必要かと思います。道路、線路は地下を走るものでなければ意味がありません。空爆や艦砲射撃で寸断されて終わりです。


次に、航空自衛隊。消耗戦になるとしたら決して多いとは言えませんが、現在の防空識別圏を緊急にカバーする能力はありそうです。ジェット戦闘機にとって日本は狭いですから。防空ミサイルとうまく共同できれば十分でしょう。


海上自衛隊。これは海に囲まれた島国日本にとっては少なすぎるような気がします。海上戦力は最低でもイギリス並にならないと。重要なのが海中。潜水艦をもっと。それと海上には迎撃ミサイルや対空銃座を備えた無人の浮き要塞。民間船に偽装した仮装浮きドック。(「沈黙の艦隊」みたいな)海中には機雷網、海底にも補給基地を兼ねた防御拠点。


とにかく海中、海底、地中を活用すべきだと思います。そして地中、海中、空中の別なく移動して、局面に合わせて陸海空の敵の重要拠点を急襲できるように、艦首にドリルを備え、海中を高速に移動し、空も飛行できる・・・すなわち「海底軍艦轟天号が必要なのです。新生日本軍よドリルとパラボラ熱線砲で武装せよ!!


ハァ、ハァ(_ _;)・・・まあ、そこまでできるのは遠い未来でしょうねぇ。その前に三日月珊瑚礁基地と、科学忍者隊を作らないと(笑)ミサイルを撃つのにも散々、逡巡するわけです。


実際のところ、現在の小泉内閣アメリカ寄り協調路線は、二つ目の途。真の同盟国への路線なのかも知れません。テロの犠牲も甘んじて受けて、将来の日本のより完全な独立自治を考えているのかも・・・???ねぇ?


そうそう、3つ目の途がありました。密かにアメリカを文化侵略するという途で、実はこれが着々と成功を収めつつあるような気がします。「ジャパニメーション」をはじめとする「オタク文化」です。いつかアメリカの政府首班が「ジャパニメーションを見て育った」世代になるかもしれません。そうすれば、ローマが古代ギリシア文化を好み尊敬し模倣しようとしたために、ローマが帝国どころか共和政に成る頃には凋落して三流国になっていたギリシアの諸国が属国といえど優遇されたように、日本もアメリカの敬意を勝ち取って隷属、追従は避けられるかも知れません。オタク万歳!です。


政府も意外とそこまで考えて、日本のアニメを重要な産業とみなす・・・ような発言をしているのかも。実質的な支援はまだまだのようですが。。「同情するなら、金をくれ」(by 家なき子、安達祐美)