押井守版「攻殻機動隊」シリーズは・・・キャラクターがイヤな絵ですねぇ。
技術や情報密度の高さは魅力なんですが、好悪で言えば「嫌い」です(^^;)
あれだけ嫌な人形の絵を見せられれば「人形」というものについて考えざるを得ないし、劇中の難解なセリフにも少しは真面目に付き合おうという気にはなるでしょうけど。
人形にも色々ありますが、あの人形は人を不安にさせます。
顔、腕、足など節ごとに見れば滑らかで均整の取れた人体なのにつながりがいびつで人間のものではないことを強調しているし、関節がボール・・・おまけにあの餓鬼もしくは飢えた難民の子供のように膨れた丸い腹。
演出とは知りながら、まったく不快。
最近、実家に戻ったら母が家のどこからか昔の人形を引っ張り出してきまして・・・首から上が軟質素材で瞼が閉じる仕掛けの目になっているありふれた抱き人形です。
妹が子供の頃に愛玩していたものですが、今見ても結構大きくて0歳児程度の大きさがあります。
これがある日の夜、実家の玄関を開けたら正面の薄暗い廊下の奥に鎮座していまして、思わず慄然・・・。
古くて薄汚れた人形そのものも気味が悪いですが、それを今更出してきて飾るという母の心情も底知れず不気味で・・・