Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

映画色々 「王朝の陰謀 判事ディーと天空の塔(字幕版)」「王朝の陰謀 判事ディーと天空のドラゴン(字幕版)」

Amazon primeビデオで見ました。

「王朝の陰謀 判事ディーと天空の塔(字幕版)」

原題:狄仁杰之夺命天眼

2018年公開?古くて地味な画面、CGも使われてますけど、低予算なのを感じます。

武則天則天武后)にはオーラというか圧がありました。

2010-2018年?のツイ・ハーク監督版の武則天よりずっと若い女優さんですが・・・「天下泰平には犠牲がつきもの」と言い放ち、狄仁傑(ディー・レンチエ)が「ですが、罪のないものが死にます」という返しにも「天下に罪のないものなどがいようか」と、武則天らしいセリフ。

「王朝の陰謀 判事ディーと天空のドラゴン(字幕版)」

原題:狄仁杰之飞头罗刹

2020年公開?作で、これは上記の作よりツイ・ハーク監督版に近い雰囲気で超人、怪人、怪物が出てきます。VFXも上記作品よりは手がかかってる印象。ただ、ワイヤーワークの見せ方が雑。2020年というと比較的新しい作品だけど、退化してる。

狄仁傑の特徴的な武器、降龍杖も何度か使われました。

本作の武則天は、岩下志麻杉本彩を足して割ったような美人ですが、特に印象的なセリフや役回りはなく、お飾りに感じました。

いつものごとく、怪異は武則天の暴政を天が怒っている証拠・・・と、民心を不安にさせるダシに使われてましたけど。

国家に対する謀略でこういうストーリーをでっち上げる側からすれば、民心の離反によってうまくいけば暴動やクーデターを生じさせて自分たちの企てを成功させる助けになるかも知れないということで、毎回派手な虚仮威しの怪異を仕立て上げるんでしょう。


このシリーズのパターンで、〇〇という国には✕✕という毒草がある、〇〇という国には✕✕という術がある、〇〇という国には✕✕という生き物がいる・・・事件の手がかりになる不思議の種明かしはだいたいこれ。

そして、かつて唐が滅ぼした〇〇という国の遺臣や遺児による唐への復讐が事件の全貌であった・・・というパターン。

やっぱりツイ・ハーク監督版が傑作でしたね。特にアンディ・ラウ主演の「王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件」(2010)が濃かったなぁ・・・もう一度見たくなりました。