[rakuten:rakutenkobo-ebooks:11435384:detail]
読了しました。
NHKオンデマンドのドラマ「負けて、勝つ」にも出て来ましたが、G-2(本書ではGHQ参謀第二部と紹介される)のウィロビー・・・GHQのファシスト崇拝者www
面白いことにGHQの民政局とことあるごとに対立しながら日本の戦後、特に再軍備に関して基礎を作っていくんですが、この一見不思議な内部対立はマッカーサーかそれともトルーマンの意図によるものなんでしょうか?昭和天皇の訴追、天皇制の存続にもかなり影響したと思うんですが。
本書にはそのまま受け入れられないと思わせるちょっとしたクセがあります。
主にCIA、OSI、ONI、CICなどの公開資料中の河辺、有末、服部、辻などの個人についてのレポートに依拠して、実際に生じた事件やイベントへの関与を記述していますが、レポートは割と簡潔なようで全体像を把握するには大部分を推測して書くしか無いということ。
資料に隙間が多いので仕方がないことだとは思いますが時々、そうかな?と疑問に思われる部分があります。
それから外国語(今回の場合英語)の資料にあたりながら物を書く人にありがちなクセ、傾向としてカタカナを使いたがること。特に多用される「インテリジェンス」。「インテリジェンス機関」とは「諜報機関」でいいのではないのか?とか。
それにしても・・・もしかしたら、ノモンハンの服部卓四郎、辻政信コンビが自衛隊草創期のトップになっていたかもしれないというのは恐ろしいことです(^^;)