Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

「さかのぼり日本史」他

さかのぼり日本史 大正・明治“一等国”の誕生 第1〜4回

私も太平洋戦争に見られる日本の軍事、外交の特徴の中の特に不合理な面の根源を知りたくて日露戦争までさかのぼってきていたので「さかのぼり日本史」、面白そうだと思いました。


太平洋戦争の愚行、といっても軍人や政治家が全員狂人だった訳じゃなくて、今では不合理に思える面にも当時としては尊重すべき意義があったはずで、どうして当時の日本人はそう思っていたのか?それは歴史を遡れば見えてくるものもあるはずだと。


「大正・明治“一等国”の誕生」では第一次大戦〜日清・日露戦争鹿鳴館外交の失敗へと遡っていくわけですが・・・


うーん、確かに日本は何度も欧米から冷たい仕打ちを受けてきてるなぁ(^^;)


国際連盟脱退に関して、天皇はできるだけ国連にとどまる意向を持っていたとはいえ既得の満州権益に支障のない限り・・・という条件をつけていたために結局脱退となってしまうわけなので、満州など諦めれば良かったじゃないか、と思ったわけですが、日清戦争では三国干渉で遼東半島を奪われ(とはいってもこの要求自体がちょっと大胆すぎた気もしますが)、日露戦争ではロシアの拒絶と国力窮乏のせいもありますがやはり欧米の積極的賛同なしで賠償金、割地を諦め・・・遡れば、東洋の猿と侮られて不平等条約を長く強いられ・・・。恨みを持つのも仕方がないのかなぁ。

ハイビジョン特集 世界から見たニッポン 明治編 第1回 西洋の驚きと警戒

これ第二回以降見たいんですが・・・。これこそ今私が見たい番組なのに。


岩倉使節団、苦労してましたねぇ。欧米風の交渉ノウハウを知らなかったせいで意地の悪い揚げ足取りのような真似をされて・・・未開とは悲しいものです。


しかし、その4年後、自分たちがされたことを韓国にそのままするとは大人げない。それに先立ってビスマルクの脅しか示唆かどうとも取れる言葉から「自分たちの都合を小国に押し付けて憚らない」のが大国だ、みたいな教訓を勝手に?感得してしまって・・・日本は欧米列強から悪いことも色々学び、それを良い方に転化して使うことをしなかったようです。


日本は欧米の歪んだ鏡、ひねた生徒になってしまっていたのかも知れませんね。


第一回の前後編では日清戦争まででしたが、これまで文化の取り入れや経済交流の面での努力も猿真似と軽侮の対象でしかなかった日本が軍備を輸入して旧い大国、清国に戦争で勝った途端、欧米の尊敬を勝ち取ってしまった・・・ばかりか警戒の対象になってしまった。警戒されるとは同等に近い敵手とみなされた証拠。これが、軍事偏重へのターニングポイントだったのかも知れませんね。