Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

坂の上の雲

「第12回 敵艦見ゆ」「第13回 日本海海戦

海戦シーン、概ね見応えがありました。視覚効果にはもう満足で・・・CGのおかげで邦画の戦争モノも見られるようになったなぁと。


ただ、被害を受けるロシヤ艦、個々の船の見分けが付かないので何がどうなってるのかよく分からないままに漫然と見せられてる感じはありました。戦況図も出して欲しかったなぁ。位置関係がいまいち説明不足。それと何故日本側とロシヤ側で砲戦の練度に差が出たかも一言くらいは解説がないと・・・。バルチク艦隊はロジェストヴェンスキーがそもそも会計関係の官僚だからか砲弾の無駄打ちを禁じていたので訓練不足。それに途中で分艦隊が合流してからの艦隊運動の不足もあって(これは石炭をケチったのか、単なる怠惰か測りかねますが)、日本の連合艦隊と遭遇した時に期せずして二列縦隊に近い団子状態だったことも解説不足ではなかったかと。


で、ドラマの主役は秋山真之だったと思いますが、主役として扱われたこのドラマを見た上でもどうも私には真之は色々と過剰評価を受けているんじゃなかったかと。つまり、人の目を引く奇行というか個性的なポーズはありましたが実質果たした役割は「智謀湧くが如し」とはとても言えなかったんじゃないかなぁと。


それに「天気晴朗なれど波高し」は真之が初めて使ったわけじゃないし。東郷の取舵の指示も映画「日本海大海戦」のように腕を胸から腹のあたりでさっと払うようにしたらしくて、腕を高々と挙げさせたのは原作小説からなのかドラマ独自の演出なのか、ちょっと気に障る部分でした。


特に気に入った役者に関しては、菅野美穂・・・歳の割には可愛いですねぇ。