Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

「始末屋ジャック 凶悪の交錯 上・下」F・ポール・ウィルスン

昨年末に出ていたとは。随分久しぶりで私の日記によれば前作「深淵からの脅威」を読んだのはもう4年も前でした。翻訳版発刊のペースも原著と比べると随分遅れていてどうしたんだろう?という感じです。ライセンス料を安くしようとか?苦肉の策かな?図書館で借りて読んだんですけど、文庫本にしては価格が高いですね。単行本と普通の文庫本の中間くらいです。単行本出さないで文庫本でいきなり出すからでしょうか。


もちろん今回も始末は荒事で終わりますが復讐者としての凶暴な暴力の発散は復讐の手段の構想や相手を脅す手段の示唆として使われるだけで実際には残虐な嗜好を持たない者として処理する辺り、一線を超えないようにという作家の努力の表れと見るべきか、文章としてはジャックの脅し文句として表されてしまっているのでただの責任回避に過ぎないと見るべきか・・・。まぁ個人的には一線を超えないジャックの方がいいですけどね。


巻末の編集部による作品一覧では「ナイトワールド」にジャックが登場してないことになってますけど、出てましたよね。そろそろ「城塞 ザ・キープ」から読みなおすべき頃かな、何年前に読んだんだろ。

始末屋ジャック 凶悪の交錯 (上) (扶桑社ミステリー)

始末屋ジャック 凶悪の交錯 (上) (扶桑社ミステリー)

始末屋ジャック 凶悪の交錯 (下) (扶桑社ミステリー)

始末屋ジャック 凶悪の交錯 (下) (扶桑社ミステリー)