温度計の作り方とか面白かったです。まず水の三重点の温度が0.01℃であることからある温度での白金の抵抗値を計って・・・など間接的な方法で決めていくんですね。
1000℃以上もの高温定点は溶けた金属などを凝固させなければいけないんですがそれには技術的問題があって、金属を溶かすのに使うグラファイト製の坩堝から炭素が元の金属に溶け込んでしまって正しい凝固点が得られなかったそうです。ところが何十年も前の外国の金属加工の技術書に似たような状況である物質をあらかじめ混ぜておくとその量によって凝固点が決まってくるという記述を見つけた日本の研究者が炭素をあらかじめ混ぜることでグラファイトから炭素が溶け出すことを防ぐことができことを発見して銅の凝固点を越える高温定点を次々と発見したそうで。
クソ真面目な顔をした研究者の再現フィルムにはなごみました(^^;)
また溶けた金属の輝きを見比べる方法でこれまで30分置きにしか行えなかった溶けた鉄の温度測定を動的に行う技術を開発した企業の研究者とか。
