Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

グリーン・カーボランダム GC#16


グリーン・カーボランダム(GC#16)が届きました。粉のようなものかと思ってましたが、結構、粒が大きくて約1mm程度。今回は200gを横浜ベイサイドネット(http://www.baysidenet.tv/)から購入しました。


200gっていうと、容積にして大体7x3x1cmくらいでした。ビニール袋越しに見ると不透明な金属の粒に見えましたが、個々の粒はほとんどガラスの破片、昔のコーラ瓶のカケラような透明な粒です。


もっと細かい方が良いんじゃないかと思ったんですが、このグリーン・カーボランダム(GC#16)というのは商品名で、物質としては炭化珪素(SiC)。ダイヤについで硬い物質(硬度9)だそうで、研磨剤や耐火材として使われるそうです。日本では金剛砂とも呼ばれるようです。これが今の大きさだとまだ扱いやすくて、下手に粉状になってあちこち飛散すると、なんでもかんでも傷だらけ、目や鼻の粘膜に付いたりしたら怖いことになるのかも知れません。


ネットで使い方を調べると電磁波を吸収して熱に換える性質があるとかで・・・コンデンサの頭などに8mm以上の厚さにして盛り付けています。コンデンサの頭に直接接着剤を付けてそれにGC#16を付着させていく作り方などあるようですが、私は固めてから付けることにしました。


最初、粘土でコンデンサの型を取ってそれに接着剤とGC#16を流し込んで固めようと思いました。型取りも簡単だし、粘土も100円ショップで手に入るし、固まったものを取り出すのも粘土の型を壊すだけだし。


で、油粘土はニオイが嫌いだったんで前にハンズで買った彫塑用粘土で型取りして木工用ボンドみたいな感じですが塩ビ、金属も接着できるという接着剤(「パワーボンド 速乾アクリア」)がホームセンターで安かったのでそれで試してみました。


が、失敗。粘土で型取りするとコンデンサを引き抜いたときに型が崩れてしまいそれを綺麗にするのが手間でした。また彫塑用粘土が結構固くて完成品を取り出すときにかなりの負担を完成品に与えてしまいます。


それにこの接着剤は水性形接着剤という種類で成分が、変成エチレン酢酸ビニル樹脂(55%)、水(45%)というもので硬化するとヒケが大きいので完成品が予定通りの状態になりにくいというのもありました。


そこで、接着剤は手元にあったクリヤータイプのボンド「ウルトラ多用途SU」に。型は模型用に買っておいた「型想い」を使うことにしました。



「型想い」は熱湯などで加熱して使うことになっているので、コンデンサにはあまり使いたくなかったんですが、交換した中古のコンデンサを使うことにしました。


「型想い」は1000wのドライヤーで加熱してから手袋した手で丸め、万年皿に入れた上からコンデンサの頭を押し付けて・・・ヘラで周りから寄せ上げたり平らにしたりで深さ1cmの型を作りました。


型に「ウルトラ多用途SU」を流し込んで爪楊枝で内壁に塗り伸ばし皮膜を作ります。「ウルトラ多用途SU」は4分で動かなくなるので短時間で作業をしやすいです。欲を言えば流し込むときの流動性がもっとあれば・・・と思うんですが。


余裕を見て10分程度放置してからGC#16をピンセットですくって流し込み、最後にフタになるように「ウルトラ多用途SU」を塗ります。24時間で完全硬化しますが仕上がりはビニールのような弾力があります。。


大型コンデンサ用に16mm径のものを2種類、試作しました。

 

この2種類は見かけはほとんど変わりませんが、一方は皮膜の中のGC#16は接着剤で固めていません。接着剤のコストを抑えようというわけです。


追記:この内部を固定しないのは貼った後で剥がそうとすると外皮が破れやすくてダメです。2つだけ作りましたが、2つとも壊れました。シリコン・シーラントで練ったものを充填したものが良いです。


接着剤をクリア・タイプにこだわったせいでなかなか綺麗に見えるんじゃないかと思います。使用時にはこれをそのままコンデンサの頭に接着剤か両面テープで固定します。


現在、DPF-7002で最も使用数の多い10mm径のものを試作中です。型さえ作ってしまえば中に塗料タイプのfo.QとGC#16を混ぜたものとか、fo.QとGC#16の層を作ったりできるので何種類か作って遊んでみようと思ってます。