Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

もうひとつ興味がある特徴的な電子書籍の書店

「eBookJapan」 http://bb.10daysbook.com/shop/index.html

 ここは期限付き利用の「Timebook Town」とは違い、購入できる電子書籍の書店です。ここのコンテンツも残念ながらPDA向けではありません。

 電子書籍の形式は、ebi.J。通称eBookのようですが、Adobe eBookとは互換性が無い別物のようですので「ebi.J」(えびじぇい)と呼ばせてもらいます。なお、ファイルの拡張子は.ebiのようなので単に「ebi」(えび)と呼びたい気もしますが。

 ここで購入できる電子書籍の中で個人的に興味のあるのが、東洋文庫、保育社のカラーブックス、写真や図の多い解説書など。また美少女系含むアダルト向け写真集とか。

 ただ、ものによっては他の電子書籍の書店でPDFなど他の形式で用意されている物もあるのでメリット、デメリットを考えて購入するとしましょう。

 電子書籍版の東洋文庫は今のところここだけで購入できるようなのでかなりそそられます。

 オリジナルの書籍版東洋文庫については、T.E..ロレンスの「知恵の七柱」揃い、南方熊楠「十二支考」、前嶋信次訳の原典版アラビアン・ナイト」の部分ぐらいしか持っていないので「アラビアン・ナイト」を始めとして欲しいものが色々とあります。

 それらは学生の頃に神保町の日本特価書籍(だったか?)で購入したもので当時も今もあのサイズの書籍としては非常に高価でした。

 ebi.J版は制約が色々あるようですが、半額で入手できるので見栄を張って可能な限りコレクションするというのも良いかもしれません。

 さて、そのebi.Jを利用する際の制約ですが、利用案内を読むと・・・まず、基本的にダウンロードしたPCか読書用端末のΣBookでしか読めないことになっています。ただしHDDの交換とかPCの買い替えなどやむを得ない場合は環境の移し変えができるようです。その際サポートに連絡をする必要があるようですが。

 PC用のビューアーは専用の「ebi.J Book Reader」。印刷機能はありません。

 マンガと小説のお試し版を読んでみました。中沢啓治はだしのゲン」、寺沢武一COBRA」、手塚治虫ブラック・ジャック」など見た限りでは絵に関しては画質的に十分かと思います。

 しかし、フキダシの中の文字ですが・・・手塚治虫ブラック・ジャック」などはちょっと読みにくく感じます。原本のせいでしょうか?

 ズームは10-200%。200%にズームしてもくっきり見えるわけではありません。100%と200%を比べると200%であまりぼやけないので何らかの補正処理が自動的にされるのかも知れません。

 マンガ以外の小説に関しても同様です。どうやらこのebi.Jは文字だけの書籍でも基本的にオリジナルのページを光学的にスキャンした画像からできているらしく、ズームしたときにも文章の整形がされないので表示画面をスクロールさせないと部分しか読めません。

「Timebook Town」のBBeBの場合は、ズームすると文章の行末が自動的に折り返されて表示画面をスクロールさせる必要がありません。というかそもそもスクロール機能が「LIBRIe LE for Windows」にはありませんでした。

 文章を読む場合は当然「LIBRIe LE for Windows」の方が便利ですが、写真集など画像を閲覧する場合は「ebi.J Book Reader」でも良いでしょう。

 こうなると現状では電子書籍の内容ごとに形式とビューアー、それと配給会社を選ぶ必要ありと言えそうです。本当は1つのビューアーが様々なモードに対応していれば良いんですけど。これに関しては.book(ドットブック)用のビューアーと形式などが優れているように思われます。 

 その他、「eBookJapan」の利用で気が付いたことは・・・ダウンロードした電子書籍はビューアーをインストールしたフォルダ内に保存されるのでドライブの容量をできるだけ確保しておいた方が便利そうです。

 ダウンロードした電子書籍はバックアップは可能ですが、管理情報ごとビューアーをインストールしたフォルダまるごとのバックアップになるようです。

 ダウンロードした書籍は破損してしまったらそれまで。無料の再ダウンロードはできません。必要であれば買い直さなければなりません。そのためバックアップが推奨されています。

 ダウンロード中のトラブルで失敗した場合は、24時間以内であれば無料で再ダウンロードできることになっています。

 各書店のサービスの比較もそのうちまとめてやってみるつもりですが、「eBookJapan」は厳しい方です。他の書店のサービスでは購入履歴を元に一度購入したものの無料での再ダウンロードはもっと長い期間許可している場合があります。

「Timebook Town」の場合は、貸し出し期間内であれば何度でも無料で再ダウンロードできることになっています。

 ところで「eBookJapan」の電子書籍は、基本的に画像ファイルのようなので当然ファイルが大きくなります。そのせいか各ファイルのページ数、ファイルの大きさが明示されているのは良いことだと思います。

 またそれぞれの書籍の詳細を紹介するページが良くできているので購入するつもりが無くて眺めるだけでもなかなか楽しめます。