表紙に宇宙船しか書かれていないSFには要注意・・・ですね(^^;)
主人公のひとりテレーズが属する軍隊はコンパニオンと呼ばれる内蔵AIを使っていたり若返りの肉体改造したりと未来の兵士に与えられる技術のイメージは「老人と宇宙」シリーズとほぼ同じなんですが、こちらは女性作家だからかモノローグが多くてしかも主人公たちの見るものディテールの描写が細かすぎていくら文章を追ってもなかなか進展がありません(^^;)
それにテレーズの内面というのが粘着質というか、ちょっと付き合いきれないほどのネガティブフィールドになっていて読むのが実に苦痛ですw
文章量の割には事象がなかなか動かず細部の描写ばかり多くて、登場するいくつかの社会全体の説明が包括的にされておらずモノローグも含めたセリフなどから徐々に全体像が分かる仕組みらしいんですが、私のようにそもそも興味が持てない者には非常に苦痛に感じます。
150ページ辺りでようやくテレーズが属する守護隊が狙われていてテレーズも罠にかけられそうだということが見えてきたんですけど、これこの先読んでも面白く感じそうにないんですよねぇ。
セリフとその周辺だけ拾い読みで何とか最後まで読もうかと思いますけど、これがPKディック賞とは・・・SF界の人材不足も深刻なのかな。