Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

地獄少女 二籠


第7話「絆」まで見ました。救いの無さエスカレートしてますねぇ(^^;)


第5話「地獄への暴走」は面白さという点ではそうでも無かったんですが、依頼者のヤンキーが地獄流しの直後に即死亡で珍しく「天網恢々、疎にしてもらさず」で印象に残りました。輪入道が歓楽街をそぞろ歩きながら人の世の変化を憂うというのも、昔懐かしい教訓を含んだ昭和版の「ゲゲゲの鬼太郎」風で逆に新鮮でした。


確かに、地獄が必要な輩は存在しますね。死後、地獄に落ちるという恐れが倫理的な枷になっていれば悪事を思いとどまっただろうという程度の小悪党は大勢いるんじゃないでしょうか?


クレジットを見たら脚本が川崎ヒロユキ。さすがベテラン、地獄についての薀蓄もさりげなく盛り込みながら・・・なんですが、最後の「地獄に仏、は言いすぎか、地獄に菩薩だな」というのはいかがなもんでしょうか?仏、釈迦は恐れ多いので観音菩薩というのは分かります。六道地蔵というのがありますが、あれはそれぞれ六道地獄で亡者を導く観音菩薩の化身の地蔵なので地獄には相応しいということでしょう。けど、そもそもあの場面には相応しくないです。せいぜいが「掃き溜めに鶴」でしょう。


「お天道様が見ている」(「天網恢々、疎にしてもらさず」と同意)と言われて「そうですよね」と少女が素直に自分が捨てたゴミを拾っていったからってねぇ。ただ「あちらも地獄、こちらも地獄」で現代日本を救いの無い物と言いたいテーマに沿わせたかったのでしょうけど。でもこういう読み応えのある回もたまにはあって欲しい物ですね。


第7話「絆」は、狂っていく母親の演技がなかなかでした。