Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

ONKYO C-711MLTD 直流安定化電源設置


DPF-7002から外したクロック用5V直流安定化電源基板は完成品で購入したものでいかにも高性能(リップルが少なく温度変化にも強そう)なので、C-711MLTDに付けることにしました。


まず、基板へ電源を供給するポイントをDPF-7002にならって電源平滑用コンデンサーの足から取ることにして、赤白のリード線をそれぞれコンデンサーの+−に半田付けしました。電源を入れてからテスターで調べてほぼ15Vであるのを確認できたのでそこに決めました。(実はこの時点では、2つある大型電解コンデンサーのどちらにするかあまりよく考えていませんでした。あとで困ったことに・・・)


次にC-711MLTDの元の水晶発振子D169L5(X303)と付随するセラミック・コンデンサ(C301、C302)を外します。(抵抗は該当するものがSM5872内部にあります)そしてクロック用5V電源基板からのクロック出力をX303を外した穴の一方、SM5872のXTI(28pin)につながっている方に半田付けしました。


(これが水晶発振子と保持用ソケット?。D169L5と読めます。)

クロック用5V電源基板はC-711MLTDの基板のX303の真上にひし形になる形に置くとスペーサーのひとつをCDドライブの真後ろあたりの基板の穴にネジ止めできます。他にスペーサーを2つ使って3点支持にします。C-711MLTDの基板上には他に適当な穴がないのでネジ止めは一箇所のみですが、3点支持でも十分安定しています。


水晶発振器はいきなり高精度の方を載せてしまうより、先に精度の低い安い方を載せてから高精度のものに載せ代えたほうがありがたみが増すだろうと、MXO-11をソケットに付けました。


さて、それで電源ケーブルをコンセントにつないで電源オンすると・・・んー、何か変です。ドライブの回転音がやけに大きくて騒々しいような・・・???ま、まぁとにかく音楽CDを入れてみて、と。


CDを載せてトレイを閉じると普通、すぐに回転が始まってTOCを読みに行くはずですが、回転しない・・・と思ったら10秒ほどして回転し始めましたが、回転がいつまでも止まらない・・・こりゃ、やばい!と思って電源切りました。


数秒ではありましたが、普通はTOCの読み取りは瞬間的なものですから、何かおかしいです。DPF-7002の二の舞は御免なのでふたたび電源を入れる気にはなれませんでした。ただ、音からするとDPF-7002のときのような恐ろしげな音ではなく、クロックが供給されていないときのような暴走の気配がします。


で、再度SM5872、CXD2500BQ、ついでにCXA1372のデータシートを見ながらパターンをたどりましたが、気が付いたのがクロック用5V電源基板の電源供給元のコンデンサーの+−。二つある大型の電解コンデンサーは一見直列に繋がれていてどっちでも良さそうに思ったんですが、選んだほうのコンデンサーの+はGNDラインにつながっています。このGNDはジャンパなどを経て元のクロックに付随していたコンデンサのGNDでもあり、SM5872のGNDでもあります。


多分これだろうと思い、電源供給用のリード線を別の電解コンデンサーにつなぎ代えてみたら、OKでした。


ついでに小改造で、DACのSM5872のデジタル電源用のピンDVDD、DVSSにOS-CONを直付けしました。また、デジタル出力の増幅用(IV変換?)オペアンプJRC4565DDを外してソケットを取り付けNE5532Pを付けてみました。


さすがにノーマルのC-711MLTDよりは良くなったかな?と思いますが、改造を繰り返して到達した「在りし日の」(^^;)DPF-7002にはまだまだ遠く及ばない状態です。