記事にも書きましたが「ゴキブリがいなくなるスプレー」などは、ガスが先に抜けやすくて困りものです。
ガスなど内容物が抜けたスプレー缶に空気注入用のバルブを付けて再利用する方法が、Youtubeにいくつも投稿されているので試してみようかと思います。
日本人投稿者のものでは、自動車用の安価なスナップイン型チューブレスバルブを利用するものが多いようです。バルブの取り付け方は外側のゴムパッキンが付いたまま使う方法と、ゴムパッキンを剥がしてからハンダ付けする方法の動画を見ました。
興味がある方は「スプレー缶の再利用」などで検索してそれらの動画で確認して見てください。

最大使用圧力:450kPa(0.45MPa)。
パッキン部分のゴム素材は「ゴム」としか書かれていないので、天然ゴム(NR)だったら使用温度は-40から+80℃:△、有機溶剤や油に弱く耐油性:△。
ブチルゴム(IIR)だったら空気透過性が低くて気密性の高さ:◎、耐寒性・耐熱性も高く使用温度は-40から+120℃:◯、酸やアルカリに強く耐薬品性:◯、有機溶剤や油に弱く耐油性:△。
ニトリルゴム(NBR)だったら、気密性の高さ:◯、耐寒性・耐熱性-30から+100℃:◯、酸やアルカリに強く耐薬品性:◯、有機溶剤や油に強く耐油性:◎。
臭いからすると、ブチルゴムのような気がしますが・・・燃えカスの塊を潰すとカサカサ崩れる、指に挟んで擦るとちょっと抵抗を感じるので・・・結局良く分かりません(^^;)w
なお、バルブコアNo.9100の弁パッキンはシリコンゴムだそうなので、やはり耐油性:△でしょう。
4個組のものを買いました。購入したものには、非常に見にくいですが縦に「4」「C」の刻印がありました。製造後2年以内に使うことが原則のようなので、普通ならば「2024年3月」製造のはず。
「タイヤバルブ製品に関する取扱いのお願い」https://www.pacific-ind.co.jp/product/valve/pdf/tubeless.pdf
2つの方法を試してみようかと思います。ゴムパッキンが付いたまま押し込んで使う方法が簡単ですが、上に書いたように耐油性が低いので殺虫剤のスプレー缶には使わない方が良いみたいです・・・
が・・・、使うと実際どうなるのか?瞬時に劣化して、例えば溶けてしまうとか、ひび割れてしまうとか?

で、バルブコアを抜き取ってからゴムパッキンをペットボトル用のホットナイフで切断した状態で、IPAに浸したり、アセトンに浸して湯煎したり、「ゴキブリがいなくなるスプレー」の中身を吹き付けてラップで包んで放置したりしました。
一晩程度では目に見える形状の変化はありませんでしたが、IPAやアセトンにキラキラした粒子が生じたり色が薄黄色っぽくなったのとゴムパッキン表面が乾燥してから触ってみると白っぽい粉が出てきます。キラキラした粒子はこれかも。
「ゴキブリがいなくなるスプレー」の中身を吹き付けてラップで包んだ方も、表面の刻印なども別に溶けてないし変形やひび割れも無いですが、擦ると粉が出てきてます。
でも、元から擦ると粉が出てくるみたいだから問題ないような気がします。
ちなみにアセトンを浸して湯煎したときに、お湯もアセトンも沸騰するくらいに加熱してしまったんですが、変形等無かったのでニトリルゴムでは無いような気がします。
結果として瞬時に使えなくなるような劣化では無かったし、実際、ラッカー系?塗料を入れて使ってる動画もあったくらいだから少なくとも一時的には使えそうです。「無限」にはリサイクルして使えないかもしれませんけど。
まあ実際使ってみないとなんとも言えないです。
ゴム剥がし
この状態からホットナイフを使って剥がしにかかったんですが、ペットボトル用の23Wだからかなかなか削ぎ落とせません。温度が低すぎるのかも。もっとワット数の大きなハンダゴテにホットナイフのコテ先を取り付けて作業するべきだったかも。

ある程度剥いでから、ミニリューターの木工用サンディングバンドで削り取りました。簡単に削り取れます。
もしかしたら、先日AliExpressで買ったタングステンカーバイドの超硬ビットでゴムパッキン全体をやればもっと簡単だったかも。削りカスが飛び散るだろうけど。
どうにかゴムを全部剥がしました。仕上げは粗めの耐水ペーパーで。細い部分は外径:約5.4-5.5mmになりました。

ゴムパッキンを剥がしてからハンダ付けする場合、バルブコアに影響しない程度の長さに短くカットした方がいいかも知れません。スプレー缶の中には上から下まで樹脂製のチューブが通っているものがあり、バルブがこれに接触した状態ではんだ付けすると樹脂製のチューブが熱で破損して使い物にならなくなる可能性があるので。
ゴムパッキンが付いたまま押し込んで使う場合は、スプレー缶の中にはゴムパッキンが約10mm入り込むだけなので大丈夫でしょう。熱も使わないし。
「外側のゴムパッキンが付いたまま使う方法」
ということで、先に「外側のゴムパッキンが付いたまま使う方法」をやってみました。
まずセンターポンチで凹みを付けて、月光ドリル3.5mm丸軸で穴を開けてから、6mmに拡張。そこから中身をプリンのカップに移しておきました。少し削りカスが入っていました。金属のカスは殺虫剤より重いので底に沈みます。
金工用ドリルで12mmまで穴を拡げてから、リューターの研磨ビットで縁を削っていって約13-14mmの穴にしました。缶の中にパーツクリーナーを噴き込んで軽く洗浄。

ラジオペンチで、ゴムパッキンの太い部分を掴んで無理やり穴に押し込んで・・・どうにか入りました。
電動空気入れで空気注入・・・100kPa辺りで空気漏れorz
うーん、どうも側面に穴を開けたのがまずかったかも。結構柔らかくて作業中に穴の縁がベコベコになってしまったんですよね。多分、底に穴を開けるべきだったんですね。
そもそも缶の底に穴を開けて押し込んでいる動画が多かったんですが、私は樹脂製のチューブの先端が底でどうなってるか分からなかったんで側面に穴を開けたんですよね。
この失敗したやつは接着剤やシーリング材で空気漏れを防げるか練習台にするか(^^;)転んでもただでは起きまへんでぇ(^^;)

で、プリンのカップに移しておいた「ゴキブリがいなくなるスプレー」の中身は、「サラテクトミスト」の空きスプレーボトルに入れて使うことにしました。
使いやすい・・・これもう殺虫剤の残りはスプレーボトルで使うってことでいいんじゃないかな?(^^;)
20241109
切り離したゴムパッキンを「CRCプラスチックセーフ パーツクリーナー」に浸しているんですが、一昼夜で黒褐色の沈殿ができてきました。やはり耐油性は低そうです。

沈殿は、キラキラする細かい粒子と黒褐色の液体のようです。
20241128
上のその後ですが、プリンのカップに入れてラップをしておきましたが、パーツクリーナーは完全に蒸発しきったようです。底には上の5倍位の濃度と量の油分が抜けて固まってました。
パッキンの方は指でつまんだ感じでの弾力はまだまだありましたが、若干縮んだかな?比較や計測はしてないですが、そのはずです。
油分がゴムの保湿成分というか弾力を保持するはずで抜けきったらカチカチになりそう。断面を指で押し広げましたがまだ一気には裂けないですが徐々に裂けそうな雰囲気でした。
ゴムの組成と親和性のあるオイルを使うと時間が経てばこうなるんでしょう。
シリコンパッキンにシリコンオイルもオイルが多すぎるとこういう結果になるのかな?分かりませんが、なじませたら拭き取る方が良さそうな気がします。
