Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

デジタルオーディオのすべて 〜DA変換技術をわかりやすく解説

マルチビットDACと1ビットDACの違いとか・・・Pioneerのレガートリンク・コンバージョンやDENONのΛ-S.L.C.の仕組みとか。参考になります。


レガートリンク・コンバージョンってPioneerのサイトで拾える情報と随分イメージが違うような・・・。CDの規格で失われたであろう20kHz以上の倍音成分を類推補間してCDの信号に合成することで原音に近い波形を作るということなんですが、そもそも普通に20kHz以上の成分をカットしたままオーバーサンプリングされた波形がどんなに適当なものかということに驚きました。


でもレガートリンク・コンバージョンでも高音は伸びが良いけど低音が弱いとかいう評価はありますが、他の方式のCDPと比べて音が全く違う・・・というような話はないような気がします。


けど・・・気になる(^^;)



アップサンプリング


上記とも関連しますが、CDの信号処理ににわかに興味が湧いたので、入手しやすいツールでいじってみました。


ソースはリチャード・サウザー編曲によるヒルデガルト・フォン・ビンゲンの「ビジョン」の1曲目「Kyrie」です。

「ビジョン ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの音楽」

Vision

Vision

VC64 ver.3.40 24bit96kHz
Sound Player Lilith ver.0.991 24bit48kHz
Sound Player Lilith ver.0.991 32bit48kHz

などで試してみました。再生はSound Player Lilithサウンド・ボードのONKYO SE-150PCIからアナログ2ch出力をSTAX SRS-3030に。SRS-3030は手持ちのヘッドホンの中で再生周波数帯がいちばん広いので・・・。


うーん、ソースの16bit44.1kHzと比較すると若干中央が引っ込み左右が前に出てくるような気がするんですが・・・LilithやVC64で単純にリサンプリングするだけではあまり違いが出ないのか、期待したような違いは感じませんでした。


もしかしたらONKYO SE-150PCIのアナログ2chはVLSCによって信号がいじられて音が平均化してしまうのか?とも思ったんで、光デジタル出力をマランツのPS5400に送ってそのプリ出力をSRS-3030に送って聞いてみたりしたんですが・・・変換の手間をかけたくなるほどの違いは感じませんでした。



低価格BOX CD


最近、ロー・バジェットのCD BOXを好んで買っています。先日買ったもの・・・

Faure: Complete Songs/ Ameling, Souzay, Baldwin

BRILLIANT 92792, 4CD BOX


Faure: Complete Songs/ Ameling, Souzay, Baldwin

これはEMI「フォーレ歌曲全集」5枚組みを4枚にしたものです。ディスク構成はBRILLIANTの方が自然な分け方に思えます。

フォーレ歌曲全集

フォーレ歌曲全集

価格はTOWER RECORDの通販サイトで1990円。


フォーレの歌曲は昔、NHK-FMで流された傑作集をカセット・テープに録音してラジカセで愛聴していました。アメリンクとスゼーの「金の涙」などは特に気に入っていたので機会があればCDを入手したいと思ってましたので、こんなに安く入手できてうれしいですね。ただ、若い頃に聞いた印象というのは特別なものというか・・・S/N比の悪い安物ラジカセ&テープで聴いた「金の涙」の方が夢か幻か・・・という気がしました。

Beethoven: The Nine Symphonies, Andre Cluytens, Berlin PO

Disky HR 703732, 5CD BOX


Beethoven: Complete Symphonies / Andre Cluytens, Berlin PO


これもEMIとのライセンス契約で作られた廉価版BOXで価格はTOWER RECORDの通販サイトで2290円。


1957-60年の録音でクリュイタンスがフルトヴェングラー時代の息吹の残るベルリン・フィルを指揮した秀演というのは納得の良い演奏ですが、特徴は明るく軽妙でいわゆるデモーニッシュな感じが薄いことかな、と個人的に思います。クリュイタンスはLPで「ラヴェル管弦楽全集」やCDでフォーレの「レクイエム」など持っていますが、ラヴェルの演奏って実はあまり好きではありません。あっさり明快な感じでテンポも速めに感じるし。しかしこのベートーヴェン交響曲全集ではそのネアカな特徴が良い方に出た感じです。

6CD Gabriel Faure

vocalise 32633, 6CD BOX


Faure Rare Recordings ( 6CD Limited BOX)

価格はTOWER RECORDの通販サイトで3490円

これはアナログ・レコードの古い音源を集めたものでしょうか、録音が古いものが入っています。1枚目のレクイエムはスロー・テンポで好みの演奏ですが、マスタリングの問題なのかまるで低ビットレートのmp3みたいにシュワシュワとノイズが聞こえます。他は6枚目のモノラル録音も含めてそう悪くありません。1枚目が惜しまれます。


おそらくこのBOXセットの目玉らしいのは、フォーレに師事したという女性ピアニスト、ジェルメーヌ・ティッサン=ヴァランタンの演奏が多く集められていることでしょう。アナログ・レコード世代には未だに人気があるそうです。