- 作者: 五味川純平
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
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「御前会議」・・・確かに妙な仕組みになってますね。これまでも、対米戦開戦に否定的な人間が昭和天皇も含めていたというのに何故、昭和天皇は断固拒絶しなかったのか漠然と疑問に思っていたんですが、御前会議とは会議とは名ばかりの、天皇がすべて認可する場としてお膳立てがなされたただの儀式だったんですね。
ところでまだ読み始めて間もないんですが、これを読む限り、松岡洋右外相はまるで「ヒットラーのしっぽ」ですね。
以前NHKでみたドキュメンタリーでは松岡が実はドイツを嫌い対米開戦に否定的だったように伝えられていましたが、あれはドイツを嫌ったというより自分をヒットラーの同類、同格と思い込んで、ドイツの官僚(確か駐日ドイツ大使だったかな?)を侮った発言をしただけなんじゃないかな?ただ国連脱退直前に本国とやりとりした電報の内容からはやはり少なくとも国連脱退は本意ではなかったようにも見えますが・・・。
- 作者: 五味川純平
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