2004-10-20 泉鏡花「七宝の柱」 電子書籍 青空文庫からDLしてCLIEで読んだ電子書籍版です。 奥州平泉の仏教美術紀行といったものですが、泉鏡花のように信仰が無いとあのような感動を伴った鑑賞はできないんでしょうね。 『さて壇を退(しりぞ)きざまに、僧のとざす扉につれて、かしこくもおんなごりさえ惜(おし)まれまいらすようで、涙ぐましくまた額(がく)を仰いだ。御堂そのまま、私は碧瑠璃(へきるり)の牡丹花(ぼたんか)の裡(うち)に入って、また牡丹花の裡から出たようであった。』 この紀行文の旅籠屋での経験が「眉隠しの霊」に素材を提供した?調理法、鯉汁