Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

テレビの言葉の乱れ

「永遠と」


これが遂にテレビのテロップに出てしまったんですよねぇ。「延々と」と聞き間違ったことから生じたんだと思うんだけどこれを聞いたり見たりするとキーーーーッとなって「ちーがうだろー!違うだろ!このハゲーッ!「永遠」の意味を調べてこいよー!」と叫びたくなります。


ら抜き言葉でも負けてしまい、今では当たり前のように「見れる」になってしまったし。


他にも、「浄水器」を「じょうすいき」と読めないニュースのアナウンサー、「弾頭」と「弾道」の区別ができないまま情報バラエティーで解説しようとする局アナ・・・


昔はアナウンサーといえば、若手と言えど一般人よりは言葉の使い手として上だったと思います。学歴は高いはずなのに何を学んできたのかと。テレビ局はアナウンサー採用する時に日本語の試験はしないのか?と。


他にもライターの言葉の使い方が妥当とはいえなくてもやもやしたのが何と「歴史ヒストリア」。


忍者の回だったか、伊賀攻めで織田方が城を建て伊賀の里を「360度見渡せる」と表現しましたが、別に伊賀の里のど真ん中に城を建てたわけではあるまいし360度「見回せる」必要はない。


こういう場合は「一望のもとに見渡せる」というもっと適した言葉があります。


「360度」と「見渡す」というチグハグな言葉の組み合わせから、「360度見回す」と「一望のもとに見渡す」をうろ覚えのままに混ぜてしまったのだろうと思いました。


テレビで言葉が乱れると影響が大きすぎるので気をつけて欲しいわ・・・


番外として


「ジオン、脅威のメカニズム」


これは昔のガンプラ広告のキャッチコピーでもあるので本来「驚異の」と使うところを「脅威の」と普通とは違う言葉の使い方でインパクトを狙ったものでしょうが、まさかそれが後世の言葉の乱れを生じさせるとは思ってもいなかったんじゃないでしょうか?


普通や常識と違うからインパクトと独特のニュアンスがあったものが、常識が失われてしまい「脅威の」を当たり前のように「驚異の」の代わりに使う人が増えてしまった・・・


そもそも「脅威」は名詞。


「驚異」は名詞、形容詞。形容詞として使えるので「驚異の」と言えるんですが・・・


「永遠」は名詞、ノ形容詞、ナ形容詞なので形容詞として「永遠の」「永遠なる」など。


「延々」は形容動詞タリ、副詞トなので副詞として「延々と」。


ところが困ったことに言葉の意味は慣用によって変わってしまうことがある、使われる方がいつの間にか正しいということになってしまう。言葉は生き物とは言うけど日本語は変わり過ぎだと思いますよ。


義務教育での国語の授業でもっと単語の意味を用法も含めて教えるべきですよねぇ。