Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

映画「ミッドウェイ」(2019)

ローランド・エメリッヒ監督の原題“Midway”は昔の「ミッドウェイ」と紛らわしいので「ミッドウェイ 2019」“Midway 2019”として欲しいですね。

エメリッヒ監督作品はスペクタクル・シーンは好きなんですが、人物の描き方があまり好きじゃなくて。「インディペンデンス・デイ」「GODZILLA」とか間抜けな人物で笑いを取ろうとする薄っぺらさが嫌でした。

この「ミッドウェイ」も案の定、南雲中将がその対象でしたが描き方は過剰とは言えなかったですね。もしもレイテ島突入(未遂w)作戦まで描いていたら・・・エメリッヒ作品で最悪の人物として描かれていたかもしれませんが、この作品が描いているのは真珠湾攻撃からミッドウェイまでなので(^^;)

日米の主要な人物も描きますがテンポがいいので最後まで飽きずに楽しめました。私は個人的には「パール・ハーバー」も戦闘シーンが良くできていて好きなんですが、人物描写が濃厚なので全編を見直すのはしんどいかな。

山口多聞中将が空母飛龍自沈とともに殉職するシーンはやはりもったいないとしか感じないですね。ベテランの知識と経験が失われるだけで。

主演のエド・スクラインは「ゲーム・オブ・スローン」で最初にダーリオを演じた役者ですね。印象的な顔でしたが、映画の最後の方に出てくる日本の駆逐艦の艦長も容貌魁偉というより容貌怪異というかw

ヒロ・カナガワという役者らしくて日本生まれで主にカナダで活動してるらしいです。昔ならマコ岩松が演じていたかもw

爆音やエンジン音を模しているかのようなBGMも印象的でした。

エメリッヒ的なビジュアルセンスは特に日本のミッドウェイ攻略艦隊に複数の米雷撃機が攻撃を仕掛ける斜め俯瞰のシーンなどに感じられました。

まあ日本人には不快に感じられるだろうシーンがいくつかありますし、チャイナマネーで作られているのが明らかなのも日本人レビュアーの低評価を招くのも仕方がないかもしれませんが戦争という異常な状況下では実際に色々あったでしょうよ。

(追記 2021-10-14)
いまごろ邦題が「インディペンデンス・デイ」じゃなくて「インデペンデンス・デイ」だと気が付きました(^^;)