先日、日本国内の原発稼働により増え続ける使用済み燃料を再処理して得られるプルトニウムが核兵器に転用しうるのに日本はその増加に対して有効な策を講じてないとしてアメリカの議会で問題視されていると報じられましたが。早速、中間貯蔵ではない最終処分に近い「地層処分」に関する意見交換会が山梨でも開かれると資源エネルギー庁所轄の原子力発電環境整備機構（NUMO）というところからのチラシがポストに入っていました。
この科学的特性マップに関する意見交換会が開かれるのは。全国と言いながら、埼玉、神奈川、山梨。うちハガキ・FAXでの参加申し込みの受付先が埼玉、神奈川の分は東京都港区の同一住所にあり、山梨のみ山梨県内にあります。
邪推だろうということは承知ですが、山梨県内で使用済み核燃料の地層処分を行うつもりではないのか？と思っても仕方がないでしょう。
原発推進賛成の人に言いたいけど、原発の恩恵に浴すには代価を払う覚悟が当然あるんだろうな？と。電気代のことではなく放射性物質を故郷の土地の地中に埋めて保管するリスクを負うつもりがあるのだろうな？と。
私にしても、原発反対ですが現在使用している電力と使用コストの中に原発での発電分が間接的にせよ含まれているからにはそのリスクを負うのは仕方がないと考えています。
時々、火葬場や遺体安置所、納骨施設など産業廃棄物処理場と較べてどう考えても実害はないのに自分の街には作って欲しくないと随分と身勝手なことを言う住民活動により引き起こされる行政上の問題がありますが、そんな図々しいことは言うべきじゃないという分別くらいはあります。
また山梨県は農業県ですが、気候変動により現在生産されている農産物が将来、質の低下や生産量の悪化などで税収を支えるレベルを保てなくなるかもしれない・・・国の地方交付金に頼らざるを得なくなるかもしれない・・・使用済み核燃料受け入れもやむを得ないかもしれない・・・
ですが、山梨県は水質の良さで世間から一定の評価を得ています。酒造メーカーの醸造所もある。水資源を保全するために負担金を強いられている自治体もある。
それが使用済み核燃料の地層処分を受け入れたとなれば実害はなくとも風評被害で打撃を受けるのは明らか。その辺は考慮していただきたいものです。
もしもそれ程広範囲の土地を必要とせず、地層の安定度という基本的条件を満たすのなら・・・上九一色村の昔のオウム真理教教団のサリン製造施設辺りでお願いしたい(^^;)
あの土地が現在どうなってるか知りませんが、まともな使い途がそうあるとも思えないし・・・
が、やはり地震が多く未知の活断層がどこにあるかも分からない日本で原発を稼働させたり放射性物質を地下に貯蔵するのは間違ってると私は思います。
