Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

DR.DAC2 DXの冷却作戦 検証編(その4)

先日は、「まず貼る一番」ソフトタイプを貼ってない銅板をI/V変換の2つのオペアンプ(LT1364 x 2)にまたがるように両面テープ「ナイスタック」で固定して、温度センサーをその銅板に貼りつけて測りました。(http://d.hatena.ne.jp/tma1/20110807#p1


今回は自作の背面パネルに直径3mm程の円形の空気穴をいくつか開けてあります。その上で同じ大きさ(15mmx30mm)の銅板に「まず貼る一番」ソフトタイプを貼って前回同様、I/V変換の2つのオペアンプにまたがるように両面テープ「ナイスタック」で固定して、温度センサーをその銅板に貼りつけて測りました。


基本的には「空気穴を開けただけでどれだけ冷却できるのか?」の検証です。


なお他のオペアンプ(差動アンプ:LT1469、ヘッドホンアンプ:LT1169、ラインアウト:LT1469)にも前回同様「まず貼る一番」ソフトタイプを貼ってある銅板(15mmx15mm)が固定してありますが今回は「ナイスタック」ではなくて親和産業の高性能熱伝導両面テープで固定してあります。オペアンプの表面は意外とザラザラしているようで粘着力の弱い親和産業の高性能熱伝導両面テープではしっかり固定はできないのですが何とか上に乗っているという程度で固定してあります。


実は温度センサーを貼ってある銅板も親和産業の高性能熱伝導両面テープで固定しようとしたんですが、温度センサーのケーブルの弾力だけでずれてしまい銅板ごと基板上に落下して非常に危険なので温度センサーを貼ってある銅板はオペアンプ(I/V変換:LT1364 x 2)と「ナイスタック」で固定しています。


温度センサーは上からチューコーフローテープを貼って固定しました。温度センサーと銅板の接触面には以前貼った親和産業の熱伝導両面テープが付いたままになっています。


室温約28.9℃±0.5。部屋の扇風機は使いながらUSB扇風機は止めたまま2時間ほど音楽を聞いていると(PC-->DR.DAC2 DX-->HA-1A-->ER-4SでDR.DAC2 DXのボリュームは最大)66.9℃±0.3℃で安定したようです。


ここでDR.DAC2 DXの後方においたUSB扇風機を動かすとしばらくして59.0℃±0.2℃になります。窓側の扇風機を止めると56.0℃±0.5。


前回はUSB扇風機の影響が少なかったんですが、どうもUSB扇風機のモーターがいかれていてほとんど風を起こしてなかったようでした。今回、USB扇風機を新しくしました。いくつか展示品がある場所で動作音を聞き比べて決めました。「ELECOM USB扇風機 レトロ調 ブラック FAN-U18BK」でソフマップで500円でした。電源はUSBのみ、風量調節は出来ず、風量もあまり無いんですけどね。窓際の扇風機を止めると少し下がるということはUSB扇風機の風の影響がちゃんとあるということかと思います。


今日は前回の測定よりも室温が1.5℃程低いし窓から入ってくる風も涼しく感じます。背面パネルの空気穴の冷却効果が有意なものかどうか・・・。


USB扇風機無し、空気穴無し
室温:30.5℃、銅板の温度:69.4℃ 室温との差:38.9℃

USB扇風機無し、空気穴あり
室温:28.9℃、銅板の温度:66.9℃ 室温との差:38.0℃



USB扇風機あり、空気穴無し(ただしUSB扇風機に問題あり)
室温:30.5℃、銅板の温度:68.2℃ 室温との差:37.7℃

USB扇風機あり、空気穴あり
室温:28.9℃、銅板の温度:59.0℃ 室温との差:30.1℃


空気穴を開けただけでは、やはり冷却にはならないようです。ですがUSB扇風機などで強制空冷した場合はそれなりに効果がありということですね。当然、背面パネルを外したままで使えば強制空冷の効果はより高くなるでしょう。ですがRCAジャック他のパーツが基板からもげる危険性を考えると私は背面パネルを付けて使いたいと思います。


USB扇風機の風も他の扇風機などに流れを邪魔されなければより効果的になりますね。背面につないでいるケーブルも不要なものは外しておいた方がもちろん効果的。


背面パネルの穴ですが最初は細長い長方形のスリットタイプにしようと思ったんですが、長方形の穴あけが難しいことが分かって(曲がってしまう)ネジ穴と同程度の円形の穴を全部で20個程。オペアンプが集中している側に多めに穴を開けました。写真はまた後日。