Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

MP5プレーヤー:Ainol V6000 HDV 8GBモデル その2

http://www.ainol.com/article/2009/0531/article_835.html
http://www.ainol.com.hk/product/v6000hdv/

Ainol V6000 HDV (愛称?:Alphatrion チタンマスター)

説明書が中国語のみでメーカーのサイトにも中国語の説明しかないので手探りでの確認が続きます(^^;)

基本的な仕様(随時改定)

●1600万色、4.3インチLTPS液晶ディスプレイ(液晶解像度800×480、15:9、視野角170度、コントラスト比1:500)
●ビデオ出力1080i/720p対応(コンポジット、SDインターレース、SDプログレッシブ、HDコンポーネント
●内蔵メモリー8GB/16GB
●圧縮規格H.264、H.263対応
電子書籍機能(TXT形式。ただし日本語表示に対応せず。多分、中国語、英語のみ)
●ボイスレコーディング機能
●FMラジオ(不明な点が多く、「DAPL TY-A2」と比べると全く使い物になりません)
FMトランスミッター(FM senderという機能がありますが未確認です)
●動画フォーマット…AVI, RMVB, MOV, DAT, MPEG, MPG, FLV, VOB, MP4, PMP, MTV(MKV ?)(DIVX, XVID, H.264, MPEG2 ), WMV(ファームウェア更新により)
●音楽フォーマット…MP3(16 to 320 Kbps), WMA, WAV ,FLAC, OGG, APE, DTS
●静止画フォーマット…JPEG/JPG, BMP, PNG
●システム言語…繁體中文, 簡體中文, 英文
●ゲーム(囲碁?、パズル、テトリス系)
●動作時間…音楽 約24時間、動画 約6時間
●USBポート(2.0サポート)(USBホストという機能があり未確認ですが、USB HDDやUSBメモリなど外部メディアのファイルを読み込めるかもしれません)
●MicroSDHC(MAX 4GB?)/マイク内蔵/スピーカー内蔵(本体の両側に付いているけどモノラル)/TV出力端子/イヤホン(オーディオ)出力端子/DC IN 5V端子搭載(ただしACアダプターは同梱せず)

サイズ タテ約74mm×ヨコ約112mm×厚み約14mm
重量 本体のみ約135g
付属品 リモコン/USBケーブル/イヤホン/音声出力ケーブル/TV出力ケーブル(RGBコンポーネント)/取扱説明書(中国語)

ハードウェア捕捉

プロセッサ 動画:SoChip SC8600、音声:シーラスロジックCS42L52 24?
音声出力 S/N比 95dB イヤホン出力 32mW
液晶サイズ 93mm×56mm 対角109mm(ただし「DAPL TY-A2」と違って液晶の外枠が見えないので液晶本体のサイズは対角110mmで4.3インチ?)

パッケージ





同梱物は購入経路で異なるようです。専用ケース、FM用アンテナなどが含まれている場合もあります。

付属のUSBケーブル、イヤホン使ってみました。充電、転送共に普通に出来ています。イヤホンはチープな作りですが音はそう悪くないです。音漏れさえなければ普通に移動中に使いたいところですが、多分ムリ。

第一印象

小さいけどズッシリ。「DAPL TY-A2」より一回り小さいですが重さはほぼ同じなので余計にズッシリと感じます。ボタン部分の筐体にくぼみがあってホールドしやすく誤操作しにくいと思います。とはいえ手が小さくて指の細い私にもボタンは小さく感じます。ボタンは上面左側に「電源/STOP/PAUSE」(実際はアイコン表記だったりします)、「</ESC」、「>」と並びます。

上面右側には「↑」「↓」「ENTER/MODE」と並びます。右側面にはボリュームボタン、マイクのピンホール、スピーカー、TV出力端子、イヤホン出力端子。左側面にはDC IN 5V端子、USB端子、スピーカー、リセット用ピンホール、microSDスロット。下面左側にON/OFFスライドスイッチ。電源ONにするにはまずこのスライドスイッチをONの位置にして上面左の「電源/STOP/PAUSE」ボタンを数秒長押しします。

デフォルトではメニュー含めて中国語で何がなにやら分かりませんでしたので、アイコンの絵を頼りに設定を英語に変更しました。ボタンを押すと「チン」と金属的なクリック音がします。これは消すことも出来ます。

正面液晶周囲のフレームはピアノブラック風のつやのある塗装。その下の本体はマット仕上げ。しっかりした作りに見えます。ただフレームと液晶の間にホコリが入るんじゃないかなと今からちょっとだけ心配。まあホコリが入っても表示に問題なければいいんですが、画像が表示される液晶の縁にフレームが若干かぶさる程の全画面表示(黒い縁がほとんど見えない)なのでホコリが溜まるといやでも目に付くような気がします。

液晶画面確かに綺麗です。「DAPL TY-A2」のような保護板は無く液晶表面はつや消しで映り込みは少ないです。

明るさはデフォルトでLevel4でしたがLevelは1〜5まで。蛍光灯の付いたリビングでは3〜5が実用的と感じました。

視野角、カタログスペックで170度というのは伊達じゃないかも。傾けたときの明るさや色の変化は「DAPL TY-A2」と比べてかなり優秀だと思います。

大きさ比較


動画再生

「DAPL TY-A2」に「NHKスペシャル エジプト発掘 第2集」を480x272 16:9 15fps、映像620Kbps、音声128Kbps、XviDで変換して見ましたが、冒頭のツタンカーメンの黄金マスクのズームアップの部分で15fpsなのに「DAPL TY-A2」はクッ、クッと引っかかるようにズームされますが、「Ainol V6000 HDV」ではスムーズにズームされます。この辺は動画デコーダの性能が違うので当然といえば当然でしょう。

画質そのものはどちらも良好です。黄金の質感も十分。「DAPL TY-A2」も滑らかに再生されれば私には十分だったんですが、15fpsでエンコードした「サイエンスZERO」や「24シーズン2」も途中で音がズレたりしたので不満に感じていました。


動画再生時のアスペクト比は再生中にENTER/MODEボタンを押して表示されるメニューのzoomからfull screen(video ratio)、full screen(screen ratio)、original sizeから選びます。

これまで「DAPL TY-A2」用に480x272(16:9)で作っておいたファイルはfull screen(video ratio)で上下に若干黒い枠が出ますがほぼ画面いっぱいに正しい縦横比で表示されます。。

full screen(screen ratio)だと上下一杯に拡大されて表示されるので若干縦長になります。これは800x480という画面(液晶)解像度がそもそも16:9ではないので仕方が無いです。800x450が近い解像度でしょう。

original sizeだとファイルの元の解像度で表示されるので480x272だと中央に小さく表示されます。

VOB

問題なのがDVDのVOBやDVDレコーダーで録画したVORファイルを変換せずに読ませた場合。ファイル自体の解像度は720x480です。これを再生させたときに上記のどのモードでも若干縦長に見える場合があります。たまたま「ボトムズ:ペールゼンファイル」を再生したんですが、スコープドッグのカメラ部分が丁度OPに出てきて縦長なのが良く分かります。

これをHandBrakeで720x404(およそ16:9)に変換してやると丁度良くなります。そもそもまるごとだと3.5GBにもなって8GBしかない内蔵メモリを圧迫します。1500kbpsだと630MBなのでDVDはやっぱり変換前提の方が良さそうです。

それにVOBを再生できるといっても音声や字幕のストリームのマルチプレックスには対応しておらず、外国語と日本語吹き替えを切り替えたり字幕を選んだりON/OFFできないので、どの音声と字幕を使うか変換ソフト側できちんと設定してやらないと。

MKV

MKVはDVDの一部をHandBrakeでH.264エンコードで変換したものを読ませてみました。音声は1.日本語、2.英語と多重に字幕は日本語を付けてみましたが「Ainol V6000 HDV」側には音声を選択する機能が無いので日本語のストリームが再生されます。字幕は字幕を表示するかしないかの機能がありますがMKVの字幕を消すことは出来ませんでした。

なお、字幕はSRT方式に対応しているようなので外部字幕の利用が出来るのかもしれません。字幕のON/OFF機能もきっと外部字幕用なんでしょう。MKVは全然詳しくないので外部字幕使用前提が当たり前なのかも?

WMV・・・NG

再生可能な動画フォーマットにも含まれていませんでしたが・・・残念、実際に再生できませんでした。

RMVB

本体にデフォルトで入っているディズニー/PIXARのデモ動画は、動画:1280x720 9245Kbps 25fps、音声:44.1KHz 320Kbps AACでした。VBRで瞬間的に20Mbpsのスループットになる動画だそうです。長さ1分。ファイルサイズ約70MB。滑らかに再生されます。

静止画

サムネイル表示があることと、任意の画像をここからシステムの壁紙にできるのがいいですね。デフォルトの壁紙ではメニューの白いフォントが見難くなることがあったので黒一色のBMPを転送してそれを壁紙にしました。

その他スライドショーでフェードの仕方を色々に変えることが出来るとかありますが「DAPL TY-A2」と決定的に違うのが、ズームイン、ズームアウトがメニューなど呼び出さずにボリュームボタンでワンタッチでできる点です。デフォルトで入っている「トランスフォーマー」の画像は800x480ですがズームイン、アウト共に3段階までできましたし、デフォルトの大きさにもSTOPボタンで一発で可能です。ズーム時にはサムネイルと表示部分を示す枠が右上に出て左右上下ボタンで表示部分を動かすことが出来ます。これはコミックなど持ち歩くのに便利だと思います。

電源管理PMU


なかなか本格的なものに見えます。この写真だと分かりにくいですが、上のグラフが水色で電圧、下のグラフが緑色で電流。途中から160秒辺りで段差があるのは左側はUSBケーブルで充電中、右側はケーブルを抜いて内臓バッテリーで動作中を示します。大体4V、360mAで動作してます。

94%で残り4時間半・・・は動画再生時かな?ちょっと短めなような気がします。やっぱり液晶の解像度が大きいと消費電力があがるんでしょうね。

ゲーム


Chessというので起動したら囲碁?でした。五目並べ

パーツを動かして絵を完成させるパズルですね。

テトリス落ち物パズル

ファームウェア

http://www.ainol.com.hk/download/
ファームウェア2.0が公開されているのを見つけましたが、アップグレードの内容(ファイル削除機能、長いファイル名のスクロール表示、レジューム機能、ループ再生、テトリス追加、exFAT対応など)を見ると手元の「Ainol V6000 HDV」には適用済みのようです。添付のPDFも中国語だったのでいったんテキスト形式で保存してGoogleで英訳しました。日本語訳はさぱーり意味が分からないので(^^;)


つづく

(後に加筆修正の可能性あり)