Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

ポセイドン〜史上最悪の大転覆


往年の名作「ポセイドン・アドベンチャー」のリメイク見ました。後で、TVドラマ版の総集編みたいなものだと知りました。確かに作りもチープでドラマもつまらなかったです。かなりカットされていて何だこりゃと感じたことも確かですが、ノーカット版でも面白くなりそうにありません。


色々と気に入らない点はありますが、例えば船長を演じたピーター・ウェラー。面白くも無いスピーチの後でポセイドンが転覆する前に早々に射殺されて画面から消えてしまいますが、このシーンだけハイスピード撮影で下手な盛り上げ方をしてます。「ロボコップ」で知名度のあるピーター・ウェラーをVIP待遇したせいでしょうが、こういうナンセンスな政治的配慮にはヘドが出ます。


後半、長々と描かれる炎上する海面?の上を鉄のハシゴで渡るシーン。これ、登場人物たちがハシゴを渡るのを何故おびえてるのかさっぱり理解できません。最初見たとき、ハシゴがいわゆるハシゴ状で細い横木を踏み外す危険があるせいかと思ったら、隙間部分にはメッシュ状の板が張ってあって、彼らはそこを踏んで歩いています。幅も十分です。手すりが無いのは若干不安ですが、激しく揺れているわけでもないし・・・馬鹿馬鹿しい場面でした。ドリフのコントを思い出しました。


海軍の特殊部隊と称する連中もただ出てきただけ。物語上、爆薬の赤外線受光部に通電しろというアドバイスをさせたいだけ?連邦執行官はそんなことにも気がつかない間抜けですか?部隊の隊長も登場時の歩き方が妙に気取っていてレベル低そうでした。


「ER」エリザベス・コーディー(コーデー?)役の女優も出てきてMI-6のオフィサーということでしたが・・・状況画面を見るときの目を左右動かさせすぎ。これは演出がド下手。隣の米海軍の軍人がまったく目を動かしていないので、悪しき対照を成していました。この軍人の方で正解でしょう。


いかにも予算かけてなさそうなCGについては、もうコメントする価値もみいだせません。