Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

シンドラーのリスト

すごい人がいたものですね。聖人君子ではないし、外交官でもない実業家で元々の目的が自分の工場での安価な労働力としてのユダヤ人保護だったり主な手段がドイツ軍士官やドイツ寄りのユダヤ人看守への贈収賄だったりしますが・・・。そこが良いとも言えるでしょう。


いままで「シンドラーのリスト」を見なかったのは、もしもこっちが恥ずかしくなるような胡散臭い善人だったらどうしよう?最後まで見ていられるか?という心配があったからですが、闇ルートや軍の高官に取り入って勢力を拡大する姿にほっとしました(^^;)


しかし、徐々にユダヤ人への支援がエスカレートしていき身の危険も増大し・・・アウシュビッツに送られた女性達を取り戻す辺りから、どこからどこまでが実話なんだろう???と疑問にも思いました。ポーランドの収容所閉鎖に伴って全員処分されるようことになっていたユダヤ人を1100人も収容所所長から自費で買い取る形でチェコスロヴァキアの収容所に工場ごと移送するとは・・・。


しかも軍需工場なのに7ヶ月間も意図的に使い物にならない砲弾ケースなどを作らせ続け、サボタージュを偽装するために余所から製品を買い付けて納入するなどして、最後には破産してしまうという。


このDVDには特典映像がありました。「Voices from LIST」実際に"シンドラーのリスト"に載ったおかげで生き延びたユダヤ人たちの証言と実写映像を集めたドキュメンタリーでした。


これは見て正解でした。このドキュメンタリーで事実とされるオスカー・シンドラー像はユダヤ人たちにとって映画のシンドラーと同等かそれ以上の頼りになる存在だったことになっています。


困ったことに、ドキュメンタリーとして作られていても100%信じることはできないでいるんですが・・・案の定、映画はフィクションに過ぎないというシンドラーの伝記も現れているそうです。


どこがどう事実と異なるのか興味があるところですが、少なくとも多くのユダヤ人たちがシンドラーのおかげで収容所での理不尽な死から生き延び、彼に感謝した人、感謝している人がいることは確かです。


それにしても・・・新潮社の「シンドラーのリスト」は絶版ですか?小説版がアマゾンで検索にヒットしないんですが?

シンドラーのリスト

シンドラーのリスト

私はシンドラーのリストに載った (新潮文庫)

私はシンドラーのリストに載った (新潮文庫)

Oskar Schindler: The Untold Account of His Life, Wartime Activities, and the True Story Behind the List

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