Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

スターシップ・トゥルーパーズ2



悪趣味監督ポール・バーホーベンのおかげで超・笑えるグロ・ムービーになった「スターシップ・トゥルーパーズ」の続編がフィル・ティペット監督で作られていたということでちょっと期待してみたんですが・・・残念ながらありがちなB級作品でした。グロ、アイロニカルという意味では立派に「スターシップ・トゥルーパーズ」の続編ではありましたが。


低予算というか、SFXはしっかり作られていて絵的にお粗末な部分は無いと思うので中予算作品と言いましょうか。銃器はお粗末。銃口で青白いフラッシュがチャカチャカ点くだけで実包を撃っている感じは全くありません。効果音がなかったら、もうアウチ・・・ってな感じで。銃口が良く見えるバストショットでもフラッシュを保護する網入りのプラスチック・チューブ付けたままだし。


フィル・ティペットといえばもちろん「スターシップ・トゥルーパーズ」第1作からさかのぼって「ジュラシック・パーク」「ロボコップ」などに参加したアニメーターでストップ・モーションから始まってCGアニメーション全盛の時代になっても第一線にいる人ですが、この「スターシップ・トゥルーパーズ2」が商業作品?の初監督作品ということらしいです。


ラクニド(バグ)絡みはこの人の独壇場ですから、本物です。かといって全編バグの群れとの戦闘だと長時間は飽きるし全編SFXだとコストもかかるでしょう。当然、ライブ・シーンでストーリーを描いているわけです。


ストーリーを簡単に言ってしまうと、アラクニド側が人間に寄生する新型バグを送り込んできて、拠点に逃げ込んだ兵士に次々に寄生してゆくという話。はっきりいって後半はゾンビ系スプラッター映画になってました。


その辺が、フィル・ティペットに期待していたものとは全く違っていて残念でした。「ロボコップ」のED2などもあったので、今度こそ動力付きの装甲服に全身を包まれた機動歩兵が出てくるかと期待しましたが出てこないし。


唯一、収穫は・・・「スターシップ・トゥルーパーズ」1作目でロジャー・ヤング号の女性艦長でドアに胴を挟まれた人がいましたが、あの役者Brenda Strongが強い軍曹役で出ていてしっかり活躍していたことです。寄生された兵士の首を肉切り包丁で切断して寄生バグごと電子レンジで「チン」するシーンは鬼気迫るものあり。これだけでも見る価値ある・・・かも?私は1作目で印象に残っていたので嬉しかったですが・・・ただ、この人のホームページの出演作品紹介ページには「スターシップ・トゥルーパーズ」1作目は載っているのにこの2作目は載ってないんですよね(^^;)2作目のエンディング・ロールでもしっかり名前を確認したので本人に間違いないのに。