Blog:Neutron Star

tma1のブログ 「試行錯誤」・・・私の好きな言葉です

読書

「日露戦争(二)」児島襄

これは最初から裁断・自炊してから読み始めました。戦争継続の資金調達のための公債の海外での募債(特にアメリカ)にユダヤ資本(ユダヤ人資本家)が絡んでいたとは。ロシヤでのユダヤ人迫害を憎むユダヤ資本がロシヤの敗北を企図して日本の後押しをしてい…

「日露戦争(一)」児島襄

10年以上前に買っておいた単行本でもったいないとも思いましたが何分にも大冊で重くて本文に黄ばみも出てきていたので思い切って裁断して自炊しました。字の方は中公バックス「日本の歴史」の自炊版並に小さいですが、地図類が元々大きくて見やすいものばか…

「日露戦争(一)」児島襄

明治35年の八甲田山遭難事件、随分詳しく取り上げられてました。これは、広瀬武夫(後の日露戦争の軍神第一号)が丁度同じ頃にシベリアで行った馬橇の単独行とその周到な防寒対策に偶然ながら綺麗に繋がっていくのが面白く感じられたし、八甲田山の遭難の顛…

「日露戦争(一)」児島襄

日露戦争〈1〉 (文春文庫)作者: 児島襄出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1994/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る読み始めました。日露戦争、陸軍の悪弊は遡れば日露戦争に淵源がありそうです。 中公バックスの「日…

「ノモンハンの夏」半藤一利

読了しました。当時の政府と陸軍中央参謀本部の優柔不断、関東軍参謀の独断専横ぶり。天皇が統帥権を持つとされながらいかにないがしろにされていたか。 戦後、天皇を守るために相当の捏造があったとすれば別ですがここに書かれた統帥権干犯問題を見ると天皇…

「ノモンハンの夏」半藤一利

SONYのReader Storeから500ポイントもらったのでどれにしようかと物色していたら作品紹介の、「絶対悪」が背広を着て椅子に座っている・・・という辻政信についての著者の印象の一文でこれに決めました(^^;) 最近もNHKスペシャルの「ドキュメント太平洋戦争…

第二次世界大戦 ウィンストン・S・チャーチル

最近、中公文庫の抄録を読んだんですが(http://d.hatena.ne.jp/tma1/20120412#p1)あれは、内容を削りすぎていて事実の列記に近くてチャーチルらしい省察、名言などが殆ど出てなかったですね。 河出文庫の4巻本も原本からの抄録ですがチャーチル成分wが満…

続・日本軍小失敗の研究 三野正洋 光人社NF文庫

読了しました。これはシリーズ中の他の著作と毛色が違っていて「提言」に重きを置いています。 それは過去の日本軍の小失敗を補う形のものばかりでなく現在の(執筆当時の)自衛隊への提言が多く含まれています。それは有事に対応するために強くあるために諸…

日本軍兵器の比較研究 三野正洋 光人社NF文庫

読了しました。三野正洋氏の著作、第二次大戦参戦国の比較で各論の主張と結論は一貫して変わらないので重複が多く感じられますが細部に関しては異なるので個人的には問題に感じません。 後半の陸戦兵器の比較では、日本陸軍の日露戦争以後の硬直っぷりという…

日本の歴史 22 大日本帝国の試練 中公バックス

SONY Readerで読んでいる「日本の歴史 22 大日本帝国の試練」も読了近いですが、日露戦争も始めるときには実業界からも支持されず勝ち目がないと思いつつも、当時の世界の一等国と対等になろうと西洋の帝国主義と対決・・・というよりも模倣して中国、朝鮮を…

日本軍の小失敗の研究 三野正洋 光人社NF文庫

読了しました。戦闘機の20ミリ機関砲の弾、海軍と陸軍で非互換だったとか、航空機の工場には飛行場が隣接しておらず、飛行場まで解体して牛車で運搬していたとか・・・初めて知りました。これまで第二次大戦や太平洋戦争の歴史はいくつか読んでますが、そ…

ドイツ軍兵器の比較研究 三野正洋 光人社NF文庫

読了しました。ドイツ軍の兵器、特に役立たずの珍兵器にはロマンを感じますね。戦争を有利にすすめるという効率性は完全に無視されてますが、現代に生かされている技術もそれらから生み出されていると考えると当時の開発者の眼はひょっとしたら未来を向いて…

ドイツ軍の小失敗の研究 三野正洋 光人社NF文庫

読了しました。個々のデータは既に知っていてもそれを比較・総括することで新しい知識や認識が生まれるという類の本ですね。

「戦車戦入門 世界篇」木俣滋郎

戦車戦入門 世界篇―シャーマン対ティーゲル (光人社NF文庫)作者: 木俣滋郎出版社/メーカー: 光人社発売日: 2006/09/01メディア: 文庫購入: 1人 この商品を含むブログ (2件) を見る光人社NF文庫のこれも読んでいます。これも写真、図版けっこうありますね。若…

「クルスク大戦車戦」ジェフレー・ジュークス

独ソ大戦車戦―クルスク史上最大の激突 (光人社NF文庫)作者: ジャフレージュークス,Geoffrey Jukes,加登川幸太郎出版社/メーカー: 光人社発売日: 1998/12/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る読了しました。奇しくも19…

「エラスムスの迷宮」C・L・アンダースン

表紙に宇宙船しか書かれていないSFには要注意・・・ですね(^^;) 主人公のひとりテレーズが属する軍隊はコンパニオンと呼ばれる内蔵AIを使っていたり若返りの肉体改造したりと未来の兵士に与えられる技術のイメージは「老人と宇宙」シリーズとほぼ同じなんで…

「検証・真珠湾の謎と真実 ルーズベルトは知っていたか」秦郁彦

読了しました。修正主義派(陰謀派)をそのままではなくてそれを批判的に捉えた検証本を読みました。海軍の暗号は当時解読されていなかったようでルーズベルトは真珠湾攻撃は「知らなかった」んでしょうねぇ。 予測はできたはずだし、それに備えるべきだった…

戦記クラシックス 東京裁判

図書館から借りて読んでます。大判の本ですが、東京裁判をまず知るのなら河出書房新社「図説東京裁判」の方が良さそうです。その代わりこちらには細部に突っ込んだ内容の記事があります。 日本以外でのBC級戦犯の裁判?と処罰など。「山下、本間将軍の早すぎ…

ウィンストン・チャーチル 第二次大戦回顧録抄

図書館から借りて読んでます。河出書房新社の文庫版よりもさらに縮めた一巻本抄録の刊行はありがたいですが、訳文がちと微妙(^^;)

河出書房新社 図説 東京裁判

読んでます。日中戦争から太平洋戦争までの戦争推進拡大に加担したと思われるA級戦犯の28人のプロフィールが写真付きで一覧にまとめられていて良いですね。 例のごとく東京裁判について無知だったので、弁護人、特にアメリカ人弁護人の熱心さに驚いてます。…

中公バックス 日本の歴史(22)大日本帝国の試練

PDF化してSony Readerで読んでます。字が小さくてちょっと読みにくいですけど。それとAmazonで「読める年表 日本史」の平成4年までの記述が載っている版を古本で買ってこれも読んでます。元治元年辺りから。 日本史は義務教育の期間中にしっかり教えておくべ…

完本・太平洋戦争(四)

読了しました。 「終戦反乱」宮城事件とか終戦時の反乱事件について全く知りませんでした。太平洋戦争自体これまで避けてきたというのはありますが、NHKスペシャル程度は見ていたはずなんですけど・・・あまり取り上げられないんでしょうか?それとも私があ…

完本・太平洋戦争(四)

末期の話が多いんですが、「話し」として「面白い」ものがいくつか。奇しくも今日3月21日は特攻兵器「桜花」の神雷部隊が出撃した日。「桜花攻撃隊全滅す」の野中五郎少佐と神雷部隊に纏わる逸話はドラマチックでそのままTVドラマにできそうです。 加東大介…

完本・太平洋戦争(三)

この巻は「捷一号作戦」の頃の物が多かったんですが・・・連携がうまく取れておらず小沢部隊、志摩部隊、西村部隊と各個撃破されており何とも悲しくなってきます。そしてそれだけの犠牲を払ったのに栗田部隊は作戦中止して撤退で目的を果たさず。 栗田中将の…

完本・太平洋戦争(二)

軍隊というのはというか人間社会というのは本質的に陰湿なもの・・・そう思わせるのはルンガの田中頼三、キスカの木村昌福などが報われない仕組みになっているから。 それでもラバウルは、途中で米軍の主要な目標から外れたせいで悲惨な殲滅戦の対象にならず…

ヘロドトス「歴史」

読了しました。中公バックスの世界の名著シリーズのもので図書館から借りたものです。

完本・太平洋戦争(一)

途中からPDF化してSony Readerで読みました。「太平洋戦争の秘密」の図版とあわせて読むと便利。読んでいる書籍から別の書籍に移るのもあまり面倒ではないですし。 ところでScanSnap FI-S1300へは解体したページを縦に読み込ませているんですが、ミッドウェ…

「太平洋戦争の秘密」太平洋戦争研究会

読了。もしも国際連盟を脱退せず満州と中国そのものを諦めて当時の最大版図のまま20年いや10年でもうまく統治していたら今頃はどんな日本になっていただろう・・・と思うと中国に手を出した祖先の愚行を呪いますw 中国は広すぎて、ヒトラー、ナポレオン…

「太平洋戦争の秘密」太平洋戦争研究会

Sonyポイントの使いみち、まずこれ買いました。315円。古本でもっと安く入手できそうですが、取り込む手間もあるし急に読みたくなったので。 書名はクソですが、中身は結構まともです。図版はSony Reader 6インチ画面で見るにはギリギリの大きさで拡大すると…

集英社文庫 池上彰「そうだったのか!現代日本史」

文部省対日教組、高度経済成長、公害、沖縄基地問題と読みました。 当時も馬鹿な事をするなぁと思った「ゆとり教育」って日教組が言いだしっぺだったんですね。今のところ、弊害しか思い当たらないんですが、そのうち良かったところも見えてくるんでしょうか…